看護学科
看護のプロフェッショナルを目指して。 -実践能力に優れた看護師を育成-
松蔭大学の看護教育は、日々進化を続ける医療の現場で、「自信を持って仕事に取り組めるプロの看護師」の育成を目標としています。
「知行合一」すなわち、「学んで得た知識を行動に生かすことで、さらにその知識を体得する」が松蔭大学の建学精神です。
「知ること=基礎知識と技術の学習」と「行うこと=病院実習等の臨地学習」の繰り返しによって得た実践能力こそが、社会に出てからの自信となり、プロの看護師としての活躍につながります。
看護学部の特長
優れた人間性と確かな看護実践能力を備えた看護師を養成
本学が目指すのは、「将来にわたり医療の分野で通用する知識・技術、実践・研究能力を備えた」看護人材の養成です。
そのため看護学部では、豊富な基礎(教養)科目に加え、看護知識・技術の習得を目的とした学内演習(全領域にわたる援助演習科目)や看護実践能力をより確かなものにする臨地実習等、多彩な科目を学びます。
社会で求められる看護師を養成
医療が高度化することに伴い、医療に携わる者の役割が分担され、看護師の仕事もより専門的な知識や技術が求められます。
本学の教育課程は、このような医療の高度化に対応できる人材の育成はもとより、高齢化社会を見据えた健康な高齢者や地域に根付いた医療活動にも対応できる、「ホスピタリティ(他者を思いやる心)」豊かな看護人材の育成を目指しています。
本学の特長
松蔭大学の教育(地域へ、そして世界へ)
神奈川県は最も看護師の不足している県の一つです。松蔭はまず地域に密着した看護師の育成を目指します。
看護師は世界でも不足しています。松蔭はグローバルに活躍できる看護人材の育成も目指します。イギリス、EU圏(一部を除く)、オーストラリアなどでは英語ができれば、登録制度という優遇措置を利用して現地で看護師として働くことも可能です。
松蔭では文系3学部が看護+αを応援します。看護+マネージメント、看護+英語コミュニケーション、看護+メディア。個人のニーズに応じた多様なプログラムの構築が可能です。
実習室
質の高い快適な教育環境を実現するため最新の設備と実習スペースを用意しています。
基礎・精神看護実習室の様子
在宅看護実習室の様子
母性・小児看護実習室の様子
大学生活
豊かな大学生活を過ごせるように、松蔭大学内施設・設備は、大変充実しております。ここでは、その施設の一部をご紹介いたします。
カフェテリア
フィットネスルーム
パウダールーム
クラブ・サークル活動
バレーボール部や駅伝部、ダンス部、バンド同好会など、学生たちは楽しく充実したキャンパスライフをおくっています。
女子バスケットボール部
女子バレーボール部
女子駅伝部
奨学金について
- 松韻会(本学同窓会)
- 日本学生支援機構
- 神奈川県看護師等修学資金貸付金(個人の契約)
- 各病院などの奨学金(個人の契約)
特待生制度
一般入試第Ⅰ期合格者のうち、成績優秀者はスカラシップ特待生として初年度学納金のうち、入学金330,000円を免除します。
研究プロジェクト紹介
プロジェクト名
「地域特性に対応した精神保健医療サービスにおける早期相談・介入の方法と実施システム開発についての研究(MEICIS)」
(厚生労働科学研究補助金)
プロジェクト責任者:東邦大学医学部精神神経医学講座 教授 根本隆洋
松蔭大学のワーキングメンバー:松蔭大学看護学部精神看護領域
教授 丸山昭子、講師 小野坂益成、助教 川下貴士
期間:第1期 2019年~2021年(3年間)
第2期 2022年(4年目)継続中
カリキュラム
カリキュラムポリシー
「知行合一」の精神を堅持するために、自己の課題を明確にし、自己を成長させるために主体的に取り組み成果を得られるようカリキュラムを編成しました。
人間理解と社会科学領域
基本的な人間と社会について理解し、それらに関連する理論をもとに看護専門職としての自己の課題を明確にし、自己の成長に向け学ぶことができます。
健康科学領域
健康科学、病態学、先進医療の分野で、心身の障害の成り立ち、心身の健康破綻時の病態およびその回復過程を理解し、患者を擁護し、 社会の多様性やグルーバル化などに対応する看護活動に関わることができるように学べます。
看護科学領域と統合領域
看護の基礎、リプロダクティブ・ヘルス看護、小児期・成人期・老年期の看護、精神の看護、在宅の看護の7つの看護分野を構成し、 看護の対象や生活環境をどうとらえるか、看護をどのようにとらえるかをさまざまな視点からアプローチでき、自己の看護実践活動力の向上に つなげる学びができます。併せて当看護学部では、看護課程の実践力の個人指導強化、救急看護では一時蘇生法(BLS)の資格取得、 看護研究の基本的な知識の個人指導の実施があります。 7つの看護分野全体を見渡し、医療とは何か、看護とは何か、これからの看護が担うべき役割は何かを改めて問い直し、 これからの世界の医療・看護や我が国の医療の中での看護の役割を考え自己研鑽の必要を学びます。
基礎分野 |
ヒューマンケアリング | 心の理解と共有(2)※ |
---|---|---|
ストレスマネジメント(2)※ | ||
看護のための倫理学(1)※ | ||
コミュニケーション理論と実際(2)※ | ||
感情と行動(2)※ | ||
看護のための経済学(2)☆ | ||
看護のための哲学(2)☆ | ||
看護のための教育学(1)☆ | ||
吉田松陰論(1)☆ | ||
人間と環境(2)☆ | ||
体育実技(1)☆ | ||
情報技術 | 情報基礎(2)※ | |
保健衛生統計(1)※ | ||
マルチメディア表現(2)☆ | ||
自然言語 | 英語コミュニケーション(2)※ | |
看護英語A(病院内会話)(2)※ | ||
看護英語B(看護原書講読)(2)☆ | ||
中国語コミユニケーション(2)☆ | ||
日本語表現法(現代文長文読解)(2)☆◎ | ||
社会の理解 | 保健医療福祉行政と政策(1)※ | |
医療と経済(1)※ | ||
看護関係法令(1)※ | ||
看護のための社会学(2)☆ | ||
世界の医療保健制度(1)☆ | ||
専門基礎分野 |
健康科学と病態学 | 身体の構造と機能A 総論、構造(消化器、呼吸器、血液・造血器、循環器、 腎・泌尿器、骨格・筋肉、皮膚、生体防御系、 男性生殖器、女性生殖器、受精と発生、成長と加齢)(2)※ |
身体の構造と機能B 機能(脳神経系、消化器、呼吸器、内分泌、循環器、 腎・泌尿器、男性生殖器、女性生殖器、 眼・耳・鼻、皮膚)(2)※ | ||
病態学総論 (細胞障害・変性と壊死、修復と再生、遺伝疾患、 栄養・代謝障害、循環障害、炎症、腫瘍、感染、 病と人間の反応など)(1)※ | ||
健康障害A (脳・神経系、消化器系、内分泌・栄養・代謝系、 泌尿器系、水電解質・酸塩基平衡形、 物理・化学的因子による健康障害、感覚器系)(2)※ | ||
健康障害B (呼吸器系、循環系、血液・造血系、生殖器系、免疫系、感染防御系、女性生殖器の健康障害)(2)※ | ||
健康障害C (運動器系の障害、小児期の障害、精神の健康障害) (1)※ | ||
薬物や放射線による人間の反応 (1)※ | ||
看護のための栄養学(治療食を含む)(1)※ | ||
公衆衛生(2)※ | ||
看護のための生化学B(2)※ | ||
看護のための生化学A(2)☆◎ | ||
予防救急医療と先進医療 | 医療安全管理・感染管理(1)※ | |
災害・救急時医療と看護(BLSを含む)(2)※ | ||
医療系アドバンスセミナー(2)※ | ||
先端医療・新興再興感染症(1)※ |
専門分野 |
看護の基礎 | ライフステージと発達看護論(1)※ |
---|---|---|
看護学原論(2)※ | ||
フィジカルアセスメント演習(1)※ | ||
生活援助技術演習Ⅰ(2)※ | ||
生活援助技術演習Ⅱ(2)※ | ||
医療支援技術(2)※ | ||
看護方法論(看護過程)演習(1)※ | ||
基礎看護ケア実践Ⅰ(看護活動の実際)(1)※ | ||
基礎看護ケア実践Ⅱ(生活の援助)(2)※ | ||
看護と倫理(1)※ | ||
看護理論の理解(1)☆ | ||
リプロダクティブ・ヘルスの看護 | リプロダクティブ・ヘルス援助論(2)※ | |
リプロダクティブ・ヘルス援助演習(2)※ | ||
生殖・周産期看護ケア実践(2)※ | ||
小児期の看護 | 小児発達援助論(2)※ | |
小児発達援助演習(2)※ | ||
小児看護ケア実践(2)※ | ||
成人期の看護 | 成人発達援助論(2)※ | |
成人発達援助演習Ⅰ(急性期・回復期)(2)※ | ||
成人発達援助演習Ⅱ(慢性期・終末期)(2)※ | ||
急性期・回復期看護ケア実践(3)※ | ||
慢性期・終末期看護ケア実践(3)※ | ||
老年期の看護 | 老年発達援助論(2)※ | |
老年期の発達援助演習(2)※ | ||
老年期の看護ケア実践Ⅰ(高齢者の地域包括ケア)(3)※ | ||
老年期の看護ケア実践Ⅱ(地域老年の健康指導・支援の実際)(1)※ | ||
精神の看護 | 精神看護援助論(2)※ | |
精神看護援助演習(2)※ | ||
精神看護ケア実践(2)※ | ||
災害時精神的援助論(1)☆ | ||
アディクション看護論(1)☆ | ||
地域・在宅の看護 | 家族看護学(1)※ | |
地域看護論(1)※ | ||
在宅看護援助論(2)※ | ||
地域・在宅の看護援助演習(2)※ | ||
地域・在宅の看護ケア実践(2)※ | ||
看護の統合 | 健康教育論(1)※ | |
看護研究方法論(1)※ | ||
看護研究(4)※ | ||
看護マネジメント論(1)※ | ||
看護マネジメント実践(統合実習)(2)※ | ||
国際医療と看護(1)※ | ||
卒業演習(1)※ | ||
産業保健(1)☆ |
卒業後の進路
- 一般企業の事務・営業部門や、企画、調査、財務、人事などの経営管理部門への就職
- 商社や外資系の企業、貿易会社、金融保険業、または一般企業の国際部門などへの就職
- 環境保護やまちづくりビジネスなどのNPO関連の仕事
- ベンチャービジネスへのトライ
- 家業の継承
- 税理士試験やファイナンシャルプランナー試験へのチャレンジ
- 企業への就職に有利な秘書技能検定へのチャレンジ
特色ある科目
経営学総論
経営学総論は、初めて経営学を学ぶ学生を念頭に、企業、経営に関する基礎的 問題を広く浅く取り上げます。その内容としては、(1) 企業の種類、株式会社制度、会社の支配、経営目的や社会的責任などのテーマ、(2) 経営者の視点に立って、企業を動かし運営するマネジメントのあり方について論ずる経営戦略論や経営組織論などのテーマを含みます。学生は、総論で経営学の概要について学んだ後、各論 (経営専門領域)の学習へと進みます。
マーケティング論
昭和30年代、日本に紹介されたマー ケティングは、消費財メーカーを中心と して展開されてきましたが、近年では小売業界やサービス業界にも普及しています。消費者のニーズを的確にとらえ価値ある商品開発によって新たな需要を創造し、効果的に商品を供給しようとする、マーケティングの理念と戦略を体系的に学ぶとともに、最新の事例にもふれながらその発想法について学習し、マ ーケティングマインドを養います。
原価計算論
日本企業が生産する工業製品は、世界中で高い評価を受けています。これは、企業の努力による品質の確保と価格の妥当性によるものです。それらを実現するために役立ってきた情報が、原価計算情報です。この科目は、工業において生産される製品の原価は、どのように計算され、また、品質を維持しながら原価を減らす(低価格の実現)にはどのようにすればいいのかを具体的に計算し、学ぶ科目です。この科目の内容を理解するには簿記の知識と企業の活動を知っておくことが必要です。