日本文化コミュニケーション学科

日本の魅力を観る力、伝える力を磨く。

現代社会は急速な「グローバル化」の波にさらされています。ハンバーガーを食べて、コンビニで買い物をして、携帯電話でメールを送って、インターネットで動画を見るというライフスタイルは、世界中の若者たちが同じように送っています。これらは大きな楽しさと便利さを与えて<れます。しかし、日本には、長く豊かな歴史に育まれた、独自の芸術や生活様式がたくさんあります。そして、それらの多くが、まさに今、急速に失われようとしています。私たちは、過去から伝えられてきた日本文化の遺産を受け継ぎ、子や孫の世代へしっかりと伝えていかなければならないと考えます。

日本の文化は世界に類を見ない優れたものがたくさんあります。美術・文学・料理といった伝統文化だけでなく、マンガやゲームといった新しい娯楽、さらには日本流の細やかな接客やものづくりが、世界の人々の注目を集めています。今、日本に関心を持つ海外の人々に、日本の魅力を伝える人材が必要とされています。「日本文化コミュニケーション学科」は、次の世代に、世界の人々に、日本の文化を伝えられる人材を育てるために、日本の伝統的な文化と、新しく生まれつつある文化を深く学びます。さらに、さまざまな人と、日本語を使って円滑なコミュニケーションをとるための技術を学びます。


日本文化科目

日本の伝統文化は、美術・文学・料理など、さまざまな領域で世界の国々の注目を集めてきました。近年はそれに加えて、アニメーションやゲームなどの新しい文化も海外から強い支持を得ています。『日本文化科目』では、次のような視点から、日本文化の特色を学びます。

  • 時代別の文化…古代・江戸時代・戦後など
  • 地域別の文化…神奈川・沖縄・環日本海など
  • テーマ別の文化…美術・宗教・食・マンガ・アニメ・音楽など

日本語科目

日本語は、私たちが日常のコミュニケーションをとる大事な手段です。同時に、日本語は、日本文化の特徴が凝縮された文化を映す鏡でもあります。『日本語科目』では、私たちが普段無意識に使っている日本語の特徴を分析したり、日本語を使ったコミュニケーションの技術を伸ばす練習を行います。

  • 日本語のしくみを分析する…文法・敬語・発音・語彙・文字など
  • 日本語を使う練習をする…レポートを書く・ディスカッションやディベートをする・手紙やメールを書く・漢字や単語の知識を増やす・ビジネス場面で会話や文書作成を行う
  • さまざまな人とコミュニケーションをとる…外国人に日本語を教える・手話を覚える

日本文学科目

さまざまな時代の文学作品や口承芸能を鑑賞して日本人の美意識の源泉を探り、文学的な感性を身につけます。また、鑑賞するだけではなく、小説や詩を創作したり、演劇や朗読の実践も行ったりして、言葉や身体を使って自分の思いを表現する方法も学びます。

  • 文学作品の観賞…古典文学・近代文学・現代文学・漢文
  • 口承芸能の観賞…演劇・朗読・漫才・落語・歌舞伎
  • 自己表現…小説・エッセイ・詩の創作、演劇・朗読の実践

卒業後の進路

日本文化コミュニケーション学科では、日本文化への深い理解とコミュニケーション能力を発揮できる幅広い分野で活躍できます。
  • コピーライター、出版社の編集者、ツアーガイド、ホテルマン、事務職、秘書、受付、キャビンアテンダント、販売員、警察官など。
  • 日本語教師、塾の講師など。

特色ある科目

  • 日本文化概論B
  • 日本文化には歴史的に古いものだけでなく、アニメや漫画、ファッションやJ-POP なども含まれます。 みなさんの日常の中に文化があります。「日本文化概論B」では、さまざまな教材を使って、見たり聞いたり、時には食べたりと、日本文化と触れ合える授業を心掛けています。

  • 現代文学研究
  • 毎回物語を音読し、物語の「不思議」を探っていきます。初めの読みでは「何を言っているんだろう」と思っても、登場人物の人間関係や心情などを掘り下げていくことで、多くの気づきがあります。しっかり理解できるように、授業はていねいにゆっくり進みます。物語を読むことが楽しくなる授業です。

  • 日本語表現論A(アカデミックライティング)
  • 大学の授業では、レポート提出を求められることが多くなります。レポートの文章は、作文とは違いますし、文章構成、参考文献の挙げ方など決まった形式があり、それを知っておく必要があります。そのような知識を授業で学んでいきましょう。

カリキュラム

専門科目

授業科目の名称 配当年次 単位数又は
時間数
備考
必修 選択
日本文化
関連科目
日本文化概論 1前 2  
  1. 日本文化概論を必修とする。
  2. 日本文化関連科目から上記1を含め、20単位以上を修得する。
伝統文化 1前後   2
日本文化研究A(風俗史) 2前   2
日本文化研究B(近世文化) 2後   2
日本文化研究C(日本の宗教) 2後   2
日本文化研究D(万葉の時代と文化) 2前   2
日本文化研究E(東アジアの交流と文化) 3後   2
日本文化研究F(現代社会と文化) 3後   2
民俗学 2前   2
歴史考古学 2前   2
美術史 2前   2
地域文化史Ⅰ 2前   2
地域文化史Ⅱ 2後   2
地域文化論Ⅰ 2前   2
地域文化論Ⅱ 2後   2
沖縄文化研究Ⅰ 2前   2
沖縄文化研究Ⅱ 2後   2
日本文化演習 3前   2
日本語
関連科目
日本語概論 1前 2  
  1. 日本語概論を必修とする。
  2. 日本語関連科目から上記1を含め、20単位以上を修得する。
日本語研究A(文法) 2前   2
日本語研究C(音声・音韻) 2前   2
日本語表現論A(アカデミックライティング) 2前   2
日本語表現論B(ディスカッション) 2後   2
言語学 2後   2
日本語研究B(待遇表現) 3前   2
日本語研究D(語彙・文学) 2後   2
日本語史 2後   2
日本語教授法 2前   2
日本語表現論C(漢字・語彙力養成) 2前   2
日本語表現論D(ビジネス日本語) 3後   2
日本語プレゼンテーション 2前   2
日本語演習 3前   2
日本文学
関連科目
日本文学概論 1前 2  
  1. 日本文学概論、日本文学史を必修とする。
  2. 日本文学関連科目から上記1を含め、20単位以上を修得する。
日本文学史 3後 2  
児童文学研究  3前   2
漢文学研究 2前   2
書道 1前   2
古典文学研究A(散文) 2前   2
古典文学研究B(韻文) 2後   2
近代文学研究A(散文) 2前   2
近代文学研究B(韻文) 2後   2
現代文学研究A(散文) 2前   2
現代文学研究B(韻文) 2後   2
日本芸能論A 3前   2
日本芸能論B 3後   2
読書と豊かな人間性 3後   2
日本文学演習 3前   2
演習 演習Ⅰ 3通   4
    演習Ⅰ・Ⅱまたは総合ゼミⅠ・Ⅱのいずれかを選択・必修とする(ただし、演習Ⅰを修得しなければ演習Ⅱを修得することはできない)
演習Ⅱ 4通   4
卒業論文 4通   2
総合ゼミⅠ 3通   2
総合ゼミⅡ 4通   2
配当年次の数字は学年を示す。前は前期(半年)、後は後期(半年)開講、前後は前期・後期それぞれ開講することを示す。通は通年(1年間)開講を示す。
授業科目の名称の末尾につけたI、IIはグレードを表します。Ⅰを履修後にⅡを履修することが望ましいのですが、Ⅰ・Ⅱの同時平行履修(Ⅰの単位未修得も含む)することも認められます。

2022年度 シラバス(講義要項)

  • 目次
  • あ~お
  • か~く
  • け~こ
  • さ~そ
  • た~と
  • に~ね
  • は~ほ
  • ま~ろ
 

基礎科目

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必要単位数

卒業単位 専門科目 基礎科目 全科目から
124単位 80単位以上 32単位以上 14単位以上
 

成績について

学習の成果に関わる評価についてはこちら → 成績評価

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