松蔭学園の財政状況
5月末に開催の理事会・評議員会において「令和3年度決算」が承認されました。
令和3年度は、少子化の時代にあって、安定した学生生徒数を確保する施策として、教育の活性化、質的向上と受入体制の構築のための環境強化、整備を行いました。
令和3年度の財政状況は、収入面では、学生数の増加により学納金関連収入は、前年比増加となりました。また、その他の収入も増加となったことから、全体でも前年比増加となりました。
支出面では、図書の充実を図ったことによる支出や教育環境を整えるための機器備品の購入、幼稚園の網戸の設置工事、新型コロナウイルス感染症対策に必要な保健衛生用品、備品に関する支出、その他構内の安全対策のための補修、老朽化設備の改善等必要不可欠な支出に重点配分し、更に管理経費の圧縮に努めました結果、全体では、前年比若干の減少となりました。
財務体質の健全性の目安となる、事業活動当年度収支差額は、約173百万円の収入超過となりましたが、その中に含まれています基本金組入額約83百万円は、大学の無線LAN構築工事、湘南キャンパスの野球場のブルペン設置工事等、固定資産増加に要したものです。
資金繰り上の次年度繰越支払資金も十分確保されており、財政状況は、問題なく健全な財政を維持している状況です。
近年、私学を取巻く環境はますます厳しさを増しています。このような環境の下でありますが、学園は、都市計画道路の関係で予定を前倒しで着工することとなる、中高校舎の建替計画の概要も決定しつつあり、工事着工に向けて準備に入りました。
令和4年度も支出の効率的節減を図りながら、安定した事業活動収入の拡大に努め、より一層の財政基盤の充実と強化を図っていきます。
なお、令和3年度決算の概要を掲載しましたのでご参照下さい。